糖尿病患者の日記

まさに自分が独身男性の糖尿病患者に該当するわけですが、私が地味に困ることは食事を作るのが面倒だったり冷蔵庫にあまり食べ物がないときにどうするか、ということです。

糖尿病になる前は、ご飯を炊いてレトルトカレーでもかけて食べておけば、とりあえずはどうにかなりました。

ところが糖尿病になってしまうと、この方法は使えないんですよね。炭水化物は言うに及ばず、カレーも糖質を含んでいることが多いです。

さらに困ったときのスパゲティや蕎麦等の麺類頼みも使えません。

夕飯を作るのが面倒なときに食べられるものの選択肢が狭いんですよね。

まあ、こまめに買い物に行って、ちゃんと健康に気をつけて料理する人には関係ない話ですけど。

私はかなりずぼらなので、面倒になったら冷奴でどうにかしてます。あとは納豆とかですね。この二つだけは切らさないように気をつけてます。  

マイナビの記事を読んでいたら、『「薬を使わない薬剤師」が考える、薬に頼らずより良く生きるための食べ方』という記事がありました。

興味があったので読んでみたところ、その中に『「糖質カットダイエット」の落とし穴』という段落が有りました。

なにかと思って読んでみたところ、明らかに内容に間違いがあったので呆れてしまいました。

この文章の要点は、以下の３点です。

１．酵素が機能している人なら高カロリーでも太りにくいが、機能していない人なら太りやすい

２．糖質カットダイエットは穀物を外しがちだが、それには食物繊維が入っているので栄養バランスの点で問題がある」

３．表示されたカロリーよりも様々な食材をバランスよく食べるほうが良い

このうち、１については糖質カットと無関係なので置いておきます。重要なのは２と３です。

まず、３は２を前提として言われていますが、糖質カットは（よほどの大食漢でないかぎり）カロリーに言及していないので、カロリーがどうこう言っている時点で糖質カットダイエットに対する無知が露呈しています。

また、２は穀物を抜いた分を野菜やタンパク質で補うという、糖質カットダイエットの内容を無視しています。

穀物の代わりに何も食べないのなら食物繊維の問題が起こりえますが、その分を野菜などのより食物繊維の多いもので補うのがこのダイエット方法なのですから、２は明らかに言いがかり、あるいは無知です。

この記事を書いた記者は、たぶんネット上に流布している単純化された情報しか見てないんでしょうね。キャッチコピーだけ見て、具体的な手順を知らないまま記事を書いてのではないかと思います。

ただ、これは記者だけの問題ではないのかもしれません。

正しい知識を持たないまま、糖質カットだけに気を配り、それで不足しがちな栄養素を他で補う＝たくさん食べるということを知らずに実践している人は、たしかに注意しなければならないかもしれませんね。  

糖尿病じゃない人にはあまり知られていませんが、この病気には1型と2型が存在しています。生活習慣病として問題になっているのは2型の方なんですね。

1型糖尿病は何らかの理由でインスリンが出せなくなるたぐいの病気で、率直に言えば生活習慣とは無関係です。だから子供などでも発症しますし、インスリン注射ができるまでは死亡率も極めて高かったみたいです。現在にしても、根本的な治療法はなく、インスリン注射を止めることはできません。

そんな１型糖尿病患者が根治を目指すシンポジウムを開催するそうです。私は2型なので適切な生活習慣を維持することでインスリン注射なしで生活できていますが、彼らはそうもいかないんですよね。そう考えると、私も何かしたくなります。

とりあえず、このブログでちょったネタを取り上げて、糖尿病に関する知識の普及を目指すことしかできませんが。